【夏の暑さには天井断熱!】QPEXで見る断熱改修 その3
前回は、【窓が弱点!】QPEXで見る断熱改修 その2にて、
内窓の効果についてお話させていただきました。
今回は、建物全体の断熱性能を向上させ、
断熱等級6まで性能を上げてみようと思いましたが、
思ったよりも内容が長くなってしまいそうなので、
今回は、天井断熱の効果についてです。
モデルは、気流止めで本来の断熱性能を取り戻し、
内窓で弱点を補強した昭和56年の築造の木造2階建て約50坪の住宅。
気流止めと、内窓の設置で、UA値を1.17まで向上させることができました。

↑昭和56年の家に気流止めと内窓を設置した場合の性能
でも逆に言うと、躯体をあまりいじらない状態では、現行の最低基準である断熱等級4(6地域の場合UA値0.87)ですら、
達成することが難しいということがお分かりいただけるかなと思います。
ここまで、気流止め、内窓設置と施工してきて、次に検討をおすすめするのが天井断熱になります。
物件にもよりますが、屋根裏に潜って断熱材を吹き積もらせる工事なので、大掛かりな解体も少なく、
それでいて効果を感じてもらいやすい工事になります。
天井の断熱はなんといっても夏の日射で暑くなりやすい屋根面からの熱流入を抑える効果があり、
暑くなりがちな二階の温熱環境を大きく改善してくれます。
ここでは、安価な吹き込みグラスウールを240mm施工してみます。

↑昭和56年の家に気流止めと内窓を設置し、天井に吹き込みGWを240mm施工した場合の性能
UA値は1.17から1.01まで良化しました。
ここで前回のおさらいです。
吹き込みGW240mmを300mmまで増やした場合UA値はどの程度上昇するでしょうか?
ヒントは住宅熱損失の部分のグラフです。
一番左の青色のグラフはかなり短いですよね?
そのため300mmまで断熱を増やしても、、、

↑昭和56年の家に気流止めと内窓を設置し、天井に吹き込みGWを300mm施工した場合の性能
60mmも断熱を厚くしたのに、UA値は0.01しか良化しませんでした。
このように断熱改修はしっかりとバランスを見ながら計画することが大事になります。
残す改修部分は床と壁の二か所です。
次回こそは断熱等級6まで持っていきたいと思います。
設計 鈴木
【横浜市戸塚で地域密着70年】
つよくてやさしい家づくり
山田建設