【窓が弱点!】QPEXで見る断熱改修 その2
前回は、【まずは気流止め⁉】QPEXで見る断熱改修 その1にて、
気流止めの重要性についてお話させていただきました。
今回はその続きで内窓を入れるとどのくらい性能に変化が出るのかを、
QPEXを使ってお見せできればと思います。
モデルは前回、気流止めで本来の断熱性能を取り戻した
昭和56年の築造の木造2階建て約50坪の住宅。
気流止めをすることで、UA値を1.71まで上げることができました。

↑昭和56年の家に気流止めを施した場合。
ここで注目したいのがQPEXの画面の中のこのグラフ。

↑QPEXの「住宅の熱損失」のグラフは断熱計画を考える上でとても大事です。
①はこの家の断熱等級が法律上の最低基準である断熱等級4だった場合の熱損失の割合を示しています。
②は今回の住宅の熱損失の比率です。
本来は②のグラフを見ながら計画していきますが、
現状の性能値が低いこともあり、フレームアウトしてしまっているため、
①のグラフで説明していきます。
青色が天井と屋根、赤色が外壁、緑色が床や基礎、水色が開口部を示しますが、
一目見てわかるように開口部はとにかく熱損失が大きい部分になります。
そして、この熱損失が大きい部分はそっくりそのまま断熱性能の伸びしろということになります。
そのため、①のグラフの場合、屋根や天井、床や基礎といった、
もともと熱損失が小さい部分の断熱を強化しても、
ほとんど伸びしろがないため熱損失を減らすことは難しいですが、
外壁や開口部といった熱損失が大きい部分は、
ちょっと性能を良くするだけでも大きくUA値を下げることができるのです。
上記を踏まえたうえで、内窓を入れた場合の結果をご覧ください。
想定する内窓はYKKのウチリモ(Low-E複層ガラス・ガス入り)です。
先進的窓リノベでSグレードに該当する仕様の内窓になります。

↑内窓を入れた場合の結果。かなりUA値が下がりました。
UA値1.71から大きく下がり1.18まで落とすことが出来ました。
相変わらずグラフの方はフレームアウトしているので、
その他の部分の断熱を強化してグラフを見やすくしてみます。
それがこちら。

↑恐るべし内窓の効果
一目瞭然ですね。
これだけ減ってもまだまだ伸びしろがあるのが開口部なのです。
そのため、窓自体の数を減らしたり、小さくしたりするということも、
性能を良くするためのアプローチとして有効です。
そして、内窓は先日平野が投稿したブログでもあるように、
補助金もありますので、ぜひこの機会に設置をおすすめします。
次回は、この建物を断熱等級6まで上げていきたいと思います。
設計 鈴木
【横浜市戸塚で地域密着70年】
つよくてやさしい家づくり
山田建設