【札幌開催】新住協総会に参加してきました!【1日目】
去年に引き続き今年も新住協の総会に参加してきました。
今年の開催場所は札幌。
新住協の前身である、新在来木造構法普及協議会(新在協)が発足して、
最初の総会も札幌だったそうです。
Q1住宅発祥の地で、原点に立ち返って、
単なる数値競争に流されない真の省エネ住宅の普及と定着を推し進めたいという想いから、
今回の札幌開催が決まったそうです。
参加会員も昨年の260社を大きく上回る300社以上が参加ということで、
それだけ札幌は特別な場所ということが、こんな部分からも見て取れます。

↑鎌田先生の講演の様子
通常総会のあとは、恒例の鎌田先生による基調講演でした。
今回のテーマは「全棟Q1住宅を実現するための設計施工上の必須条件」です。
1つ目の条件は、外壁まわりに筋交を使わないGWS工法へ完全に移行することです。
高気密高断熱住宅を手がける工務店では、すでにかなり浸透している考え方ではないでしょうか?(弊社もGWS工法を採用しています)
外壁まわりの柱間に筋交(斜めに入れる構造材)があると、
グラスウールを切りながら筋交をよけて施工しなければなりません。
さらに、グラスウールより断熱性能の低い木材が壁の中にあると、
その部分が「熱橋(ねっきょう)」と呼ばれる熱の通り道になってしまい、
グラスウール本来の性能を引き出すことができません。
そこでGWS工法では、外周部の構造壁を、柱の外側に構造用合板などの面材を張ってつくります。
こうすることで、断熱材を切らずに隙間なく施工できるのでしっかりとグラスウールの断熱性能を生かすことができます。
※その他にもGWS工法には、床合板や室内側の石膏ボードによる気流止めなど細かな決まりがありますが、ここでは割愛します。
2つ目は、1階の床の断熱についてです。
価格高騰が続くなか、少しでも費用を抑えられる床断熱をうまく取り入れていくべきではないか、というお話でした。
1階の床の断熱には二種類の方法があり、
一つはその名の通り床断熱という、土台や大引きといった部分に断熱材を施工する方法。
もう一つは、基礎断熱という基礎の内側や外側に断熱材を施工する方法です。
床下エアコンを使う場合は、二つ目の基礎断熱を採用します。
断熱した基礎内にエアコンの暖気を送り込み、各部屋に暖気を届けるダクトとして利用します。
価格の面で行くと、床断熱の方が費用としては抑えやすいですが、
配管が通る部分の気密を取りにくく、一般的には基礎断熱の方が気密性能は確保しやすいです。
そのため、配管が多い水回りは基礎断熱、それ以外の部分は床断熱とする、
新・床断熱工法が、価格高騰の中でもQ1住宅を実現するためには有効ではないか、というお話でした。
そして、コストを抑えながらQ1住宅を実現するために最も大切なのが、コンパクトな総二階の建物を計画することです。
総二階にすると、基礎と屋根の面積を最小限に抑えながら、必要な延べ床面積を確保できます。
形がシンプルになることで施工も単純化され、気密性能も高めやすくなります。
基礎や屋根の費用を削ることが、コストを抑えるうえで一番効くと言っても過言ではないと思います。
今回換気については、時間の都合で講演では触れられませんでしたが、Q1住宅には換気も欠かせない要素です。
実際に計算してみると分かるのですが、熱交換換気はほぼ必須と言っていいほど重要になります。
ここまで紹介した工夫を積み上げたうえで熱交換換気の費用を捻出することが、Q1住宅を実現する近道だなぁと感じた講演でした。

↑グループディスカッションの様子
そのあとも、講演内容についてグループディスカッションをするという新しい試みや、北海道会員の皆様の事例発表など、
どれも刺激になる内容で充実した一日でした。
2日目は、北海道会員の事例をめぐるオプショナルツアーにも参加しましたので、
次回のブログでお話できればと思います。
設計 鈴木
【横浜市戸塚で地域密着70年】
つよくてやさしい家づくり
山田建設