【目指せ断熱等級6】QPEXで見る断熱改修 最終回
前回は、【夏の暑さには天井断熱!】QPEXで見る断熱改修 その3にて、
天井断熱の効果についてお話させていただきました。
今回は、建物全体の断熱性能を向上させ、
断熱等級6まで性能を上げてみようと思います。
モデルは、気流止めで本来の断熱性能を取り戻し、
内窓で弱点を補強し、天井断熱を吹き込んだ、
昭和56年の築造の木造2階建て約50坪の住宅。
気流止めと、内窓の設置、天井断熱を240mm吹き込むことで、
UA値を1.01まで向上させることができました。

↑昭和56年の家に気流止めと内窓を設置し天井断熱を240mm吹き込んだ場合の性能
では早速、床断熱からです。
床は直に足が触れる部分なので、断熱の優先度としてはかなり高く、実際に効果を実感しやすい場所になります。
床下に潜れるようであれば、床下から施工し、難しければ床上に断熱材を敷き込みます。
床上に敷き込む場合は、仕上げ材を新規で施工する必要が出てくるため、
断熱の優先度としては高いですが、施工や費用 のハードルは高くなりやすい部位でもあります。
今回は発砲の板状断熱材、ネオマフォーム90mm厚のものを、床下に潜りながら施工してみます。
玄関土間部分も基礎部分はネオマフォームを施工していきます。

↑昭和56年の家に気流止めと内窓を設置し、天井に吹き込みGW、床にネオマフォーム9cmを施工した場合の性能
UA値は1.01から0.65まで良化しました。
断熱等級5(UA値0.60)まではいかないものの、断熱等級4(UA値0.87)のなかではかなり良い性能という感じです。
ここまでしてやっと現行基準、、、
昔の住宅と今の住宅ではかなり断熱性能に開きがあることがお分かりいただけるかと思います。
窓、天井、床と断熱改修してきましたので、次に候補に挙がるのは壁の断熱です。
既存の断熱材が50mm入っているのでなるべくそれを生かしながら断熱できれば、
解体や断熱材の廃棄などにコストを取られずに済みコストパフォーマンスがよさそうです。
そこでおすすめしているのが、室内側への付加断熱。
先ほど床で使ったネオマフォームを壁の上から貼り、その上にもう一度仕上げを作る施工方法になります。
欠点は、室内側に断熱材を貼るため、部屋の大きさが断熱材と仕上げ分狭くなることです。
特に階段が外壁側に面している場合は階段の幅を狭くしてしまうため、
その部分だけ壁を剥がし、ネオマフォームを充填するなどして室内側に膨らんでこないように計画する必要があります。
今回はネオマフォームを45mm内側に貼っていきます。
この付加断熱するネオマフォームは厚ければ厚いほど断熱性能を上げることができますが、
その分室内は狭くなっていくため、厚さはプランや断熱性能を天秤にかけながら検討します。

↑昭和56年の家に気流止めと内窓を設置し、天井に吹き込みGW施工した、床と壁もネオマフォームを施工した場合の性能
UA値は0.65から0.46。
ギリギリですが、断熱等級6(UA値0.46)の性能まで上げることができました。
このように、ほぼ無断熱の住宅の断熱性能を断熱等級6まで上げるためには、
これだけの断熱気密工事が必要になってきます。
全4回のブログを通して、どんな場所を断熱するのか、どのくらいの性能になるのか、
そんなことが少しでも伝わればよいなと思います。
山田建設では、建物の現状や予算に合わせて、
しっかりと性能を計算し、確かな腕を持つ職人たちが丁寧に改修していきます。
もし、断熱改修をお考えの建物があれば是非一度ご相談いただければと思います。
設計 鈴木
【横浜市戸塚で地域密着70年】
つよくてやさしい家づくり
山田建設