下地の話
設計の森田です
クリスマスも終わり、年の瀬へまっしぐら。
年越しの準備にやることといえば、新しいカレンダーを飾りますね。
私が勤務する事務所にも、弊社オリジナルのカレンダーがあります。

毎年同じ場所で架け替えるのであれば一瞬ですが、「来年は気分新たに違う場所へ飾ろうかしら」と考えることもあると思います。
でも、変な場所に飾ったら落ちてくるかもしれない…。
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ということで、本日は下地の話。
下地とは、仕上げ材や造作材を留めるために入れる補強のことです。
木造の住宅は、基本的には455mm(=一尺五寸)ごとに柱(あるいは間柱)が配置されています。
左官やクロスの下に貼ってある幅910mm(=三尺)の石膏ボードは、この木造の軸組を下地に、留め付けられていきます。

太い柱は構造部材、細い柱は石膏ボードを留めるための下地です。
しかし、工事が進むにつれて、壁には様々なモノが取り付けられていきます。
壁掛けTV、洗面所の鏡収納、トイレの紙巻器、収納のダボレールなど、思いつくものはたくさんありますが、これらは12.5mmしかない石膏ボードだけでは支えきれません。
そこで、あらかじめ「〇〇を壁に取り付けたい!」というご要望がある場所には、石膏ボードを留める前に、下地を入れていきます。

柱をまたぐように横に入っている材が下地です。
これで落ちてくる心配はありません。
もし壁に何かつけようか迷っているときは、早めに設計している人に一言声をかけていただけると、出戻りがありません。
壁を仕上げる直前にご相談いただくと、お断りさせていただくか、一度壁を壊すしかなくなってしまいます。
ご予算も工期も、やり直しに使うよりは、丁寧な作業のために一日でも多く使えるようにしたいものです。
やはり段取りは大事ですね。
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とはいうものの、まだ我が家の大掃除の段取りは全くしていません。
ここまできたら12月30日しかできる日はありませんから、きちんときれいにしてなんとか落ち着いて新年を迎えたいものです。
加えて、今年最後の投稿となります。
私自身、4月に入社以降右も左もわからずに8か月があっという間に終わりました。
沢山のご指導ご鞭撻を賜りましたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
来年も弊社、株式会社山田建設を、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様よいお年をお迎えください。
設計 森田