新住協 長野総会 2日目
新住協 長野総会 1日目【後半】つづきです。
本日はバスを貸し切ってのオプショナルツアーへ。
まず最初に、アグリトライさんのモデルハウス『手まりのいえ』を見学させていただきました。
性能(断熱等級6、耐震等級3)、デザインを担保しながら、
どれだけ工数を削減してコストダウンを図るかをテーマに計画された企画住宅です。
企画住宅とは、注文住宅が一から図面を描く100%フルオーダーに対して、
工務店があらかじめ用意した標準仕様、標準プランを選んで決めていくセミオーダータイプの住宅です。
設計の工程が大幅に削減されるので、コストを安くできる点や
見積が各プランごとに用意されていてコストが明快という点もメリットになるかと思います。
そしてアグリトライさんの企画住宅『手まりのいえ』はデザイン面が非常に洗練されていて、
このクオリティがこんな価格でできるのかと大変驚きました。
↑ アグリトライさんの企画住宅『手まりのいえ』 板張りの外壁や窓の位置を整えたファサード

↑ 壁際の天井高さを1650mmまで絞ったフリースペース 窓際にはソファーが備え付けられていて非常に魅力的でした
次に伺ったのは山本建設さんの施工中の新社屋。
屋根はなんと500mmの吹き込みセルロースファイバー
壁も高性能グラスウール16K105mmの充填と付加断熱で総厚210mm
サッシももちろんトリプルと非常に力の入った断熱構成でした。
付加断熱のグラスウールはKMブラケットという樹脂製のブラケットが使われていて、
熱橋にならない上に施工性も大変よく2日で施工が完了してしまうそうです。

↑ 山本建設さんの新社屋の施工現場 とても丁寧な施工をされていました

↑ KMブラケット これを壁に取り付けてグラスウールを乗っけていくようです
最後は、遠野未来さん設計の『おやきファーム』を見学してきました。
信州の伝統食「おやき」の老舗「いろは堂」さんの工場兼カフェ兼直売所です。
木をふんだんに使ったファサードが圧巻でした。
また、中央にある円形のエントランスはなんと現場で出た残土を利用して
「版築」と呼ばれる伝統的な左官工法で作られているそうで、
約二か月かけて人の手で突き固めたそうです。

↑ 『おやきファーム』 大迫力のファサード

↑ 伝統的な左官工法「版築」によって作られたエントランス

↑ 内部もふんだんに木が使われていました
約3時間ほどの行程でしたがとても見ごたえがあるツアーでした。
計画してくださった長野支部の皆様に感謝です。
とても勉強になった二日間でした!
鈴木