席替えと引っ越し
設計の森田です。
雨が続き、夏から秋へ季節の移ろいを感じます。
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8月末に、席替えがありました。
レイアウトが大きく変わったわけではないですが、設計と監督で、席を一つずつスライドしたような移動です。
以前は壁際でひとりパソコンに向かっていたのですが、そこは2階から下りてきた監督の席になりました。今は斜向かいで一緒に仕事をしています。
席替えというのは大変なものです。荷物をまとめなければいけないし、所在もあいまいにはできません。荷物はなるべく少なくしようと努めていますが、図面やメモなど、どうしても勝手に増殖してくるので困ります。
家づくりには、引っ越しがついてまわります。
自分が持っているものをすべて移動できたらよいのでしょうが、なかなかそうはいきません。気分を一新して新しいものに買い揃えたり、少しものを減らしたり。
なかなか手離れできないとき、自分の部屋を自分で買い取るという基準が好きです。
自分の家の本棚が書店にあるとして、私はこの本たちをまた買うだろうか?
自分の家のクローゼットがお店だとしたら、私はもう一度この服を買うだろうか?
一度自分の手を離れたものとして家の中を眺めてみると、案外手に取らないものは多かったりします。
人は何かを得るときよりも、何かを失うことの損失を大きく見積もるとどこかで聞きました。
そうだとすれば、手離れすることは、自分が思っているよりも損失は小さいはずです。
もし家の中の風通しが良くなって季節の風が香るとしたら、それはささやかな幸せかもしれません。
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もうすぐ金木犀が街の中に香ることに、胸を膨らませながら。
席替えをして見晴らしが広くなったデスクで、気分一新、仕事に打ち込みます。
設計 森田