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もるくす建築社×タニタハウジングウェア 秋田建築ツアー【1日目前半】

2026-03-11

先日、ガルバ樋で有名なタニタハウジングウェアさん主催の秋田建築ツアーに参加してきました。

2日間の日程の両日ともに、秋田の建築家、もるくす建築社の佐藤欣裕さんにご案内いただけるという贅沢な建築見学ツアーです。

1日目、秋田に到着してまず案内して頂いたのは、佐藤さんの施工中の平屋の現場。

 

↑周辺に建物がない立地環境  横浜ではなかなかお目にかかれない敷地です。

 

建物の高さは、通常は低く低く設計することが良しとされがちですが、

秋田は積雪もあり、軒高を高くする必要があるのですが、写真のように周辺環境が開けていることが多いので、

比較対象がなく高いプロポーションでも気になりにくいとのお話でした。

高さがあることで無理のある配管や真夏の太陽を受けて暑くなりやすい屋根面から生活空間を離すことができるという部分も

非常に理にかなっていて、その土地その土地で設計の方向性が変わるなぁということを改めて感じました。

 

↑壁の充填断熱はEARTHWOOL コシがあって建物の変形に追従しやすいそう。ポストの口みたいな部分は給気の開口です。

 

断熱等級ではなく、表面温度が安定するギリギリを狙った断熱構成を考えられているそうで、

使っている断熱材自体にもこだわられています。

屋根はウッドファイバー(木質繊維断熱材)、

壁はEARTHWOOL(アースウール)という高性能グラスウールでバインダー(形を成形するための接着剤)に、

とうもろこしの澱粉を使った環境性能の高い断熱材を使用しています。

また、給気口もデマンド換気システムを導入されていました。

デマンド換気システムは室内の湿度に合わせて給気量を調整してくれるシステムで、

マツナガさんが出しているMSデマンドが有名ですが、

佐藤さんが使われているものは意匠性に優れた細長いタイプとのことで、

現場にも写真のように不思議な細長い穴が開いていました。

2日目には取り付け後の給気口の写真も取れたのでお楽しみに。

 

↑開放的な室内空間 手前の土部分は土間を打設して蓄熱体として機能させるそうです

 

室内の南側には土間床を計画されていて、冬場はここに日を当てて蓄熱し、

夜間は放熱させることで、室内の温度低下を緩やかにします。

土間床の厚さが大事で、蓄熱と放熱のバランスが良い厚さを実物件で研究し、

最近やっとこのくらいの厚さだなという部分を見つけられたそうです。

蓄熱という考え方は自分の中にはなかったので、

今後の物件ではこういった部分にも意識を配って設計していければと思いました。

長くなってしまったので、【一日目後編】に続きます。

 

設計 鈴木