川崎の家 上棟式【抱陽の家】
【向日の家】に続き、ブログでも何度か取り上げていた川崎の家が11月の頭に上棟しました。
上棟式も行い、今回はお施主様のご厚意で直会も開いていただきました。
棟梁は、現場監督経験もある南崎大工です。
丁寧な仕事で難しい納まりもしっかりと収めてくれます。
また、お施主様への気配りも素晴らしい。
上棟式前に現場に行くとお施主様が移動しやすいように土台の上に足場を作ってくれていました。

↑上棟式を安全に行えるように棟梁の南崎大工が土台の上に足場を作って移動しやすくしてくれていました。
上棟式は家の骨組みが完成した段階で行う儀式で、
お施主様から工事関係者へ、これまでの感謝を伝える意味や、
完成までの残りの工事が安全に、そして順調に進むよう、
神様に祈りを捧げるという意味合いがあります。

↑上棟式では建物の四隅をお施主様と一緒にお酒、お塩、お米を使って清めていきます。
建物の四隅を清めたあとは、お清めに使ったお酒を使って乾杯を行います。

↑直会の様子 オードブルやお酒などを準備してくださいました。
そして今回は現場での直会も開いていただきました。
設計である自分は、お施主様とお話をする機会がたくさんありますが、
お施主様と大工がゆっくりとお話をする機会は、
こういった会がなければなかなかないのでとても貴重な時間です。
社員一同、常に100%の力で工事に臨んでいますが、
工事の中のふとしたタイミングで、お施主様ご家族の顔が浮かぶと、
あのお施主様ならこんな風に作ったら喜んでくれるはずと、
不思議と良い方向に工事が進んでいくものです。

↑棟梁の南崎大工の自己紹介タイム お互いを知るということはいい家づくりへの近道かもしれません。
そして、今回は旦那様のご実家を建て替えての工事ということで、
旦那様が昔の家の写真を持ってきてくださいました。
子供の頃からの思い出が詰まった家の建て替えとあって、
解体をしてしまって寂しいお気持ちと新しく建つこの家へのご期待という部分、
その両方のお話を聞くことができました。
きっと、直会に参加した全員がご期待に答えなければと思いを新たにしたことと思います。
そして、【向日の家】と同じように、
この家にも名前を付けさせていただきました。
【抱陽(ほうよう)の家】
最初にいただいた要望書の中にあった、
『日だまりを感じながら寛ぎたい』という一文や
打ち合わせを重ねる中で、
ご家族の暖かな雰囲気やお子さんを大切に想う気持ちに触れ、
家としても太陽の光をめいっぱい取り込めるようなプランを考えました。
暖かな太陽の光にやさしく抱きしめられるそんな家になるように、
【抱陽の家】
と名付けさせていただきました。
そして、お施主様のご厚意で、
12月27日(土)に【抱陽の家】の断熱構造見学会を開催させていただけることになりました。
竣工時には隠れてしまう、断熱の施工状況や、サッシの納め方、躯体への気密処理など、
見えなくなってしまう部分だからこそ、職人たちが丁寧に一つひとつ施工しています。
是非、この機会に山田建設の家づくりをご確認いただければと思います。

設計 鈴木